日本人が塩分をとりすぎてしまう理由。
高血圧を予防する方法として、塩分のとり過ぎを抑える「減塩」があります。
でも塩分は極力取らないようにすれば良いと言う訳ではありません。塩分は体に必要な栄養素です。
塩分はとり過ぎず 且つ 不足しない様にしなければなりません。塩分は体に必要なのです。例えば熱中症、熱くて汗がよく出る日は汗で失われた水分を補うだけでなく、塩分を補給しないと倒れてしまいます。
だからと言って塩分をとり過ぎてしまうと血液中のNa+(ナトリウムイオン)の濃度が上がり、これを水分で薄めようとして血液が水分を取り込んで膨張して、その結果血圧が高くなります。
塩分を とり過ぎず 且つ 不足しない様って難しいですね。
そうは言っても私達は日常生活でそんなに塩ばかり食べている実感なんてないと思います。それなのにどうして塩分をとり過ぎてしまうのでしょう。
実は日本人、
豊かとは言えませんが食べ物には恵まれています。それも 安くて便利で美味しい食べ物にたくさん恵まれています。
ところが日本人
日本人が愛用しているインスタントラーメンやカップ麺、安くて便利ですよね。年々美味しさが進化してインスタントとは思えないほど美味だったりします。ところが意外に塩分が高く、一日の内でこれ以外に塩気のある物を食べると簡単に塩分高いゾーン迄行ってしまいます。
スープなどは飲み干さない事をお薦めします。
>> 2017/5/17 の日本経済新聞記事「塩分摂取1位「カップ麺」、1日5.5グラム 国立研究法人 」より
過剰になった塩分を排出する為には
人間には元々、とり過ぎた塩分を体外に排出してと血液中のNa+(ナトリウムイオン)の濃度を適正に調整する機能が備わっています。とり過ぎた塩分を排出する機能が儒分に働くためには ミネラルや食物繊維をマルチで食べている事が大切です。
K(カリウム)は血液中の過剰なNa+(ナトリウムイオン)を排出させます
K(カリウム) は 大豆、きな粉、いんげん豆 干椎茸、脱脂粉乳、ほうれん草、キャベツ、たまねぎ アボカド、トマトジュース、柿(干し柿)、焼き芋、バナナ、キウイフルーツ に良く含まれています。
Ca(カルシウム)は血圧を下げる作用が期待できます。
Ca(カルシウム)は 牛乳、チーズ、ヨーグルト、小松菜、チンゲン菜、小魚、小エビ、ヒジキ、わかめ から補給できます。
Ma(マグネシウム)は Ca(カルシウム)と協力しあって血圧を下げる作用が期待できます。
Ma(マグネシウム)は 胚芽、アーモンド、カシューナッツ、ゴマ、きな粉、ココア から摂取できます、。
食物繊維も血液中の過剰なNa+(ナトリウムイオン)を排出させます
食物繊維は 胚芽、きな粉、納豆、アーモンド、切り干し大根、ヒジキ、のり、抹茶 寒天 に良く含まれています。
一体、日本人はいつからミネラル不足 食物繊維不足になったのでしょう。
昔の日本人が食べていた塩は今の様に精製された真っ白な塩ではなく海水のミネラルを豊富に含んでいたと聞きます。海外産の岩塩にもミネラルが含まれています。でも今の塩は真っ白に生成されています。塩だけではありません、昔のお米は胚芽がついていたのですが今は精米されていて真っ白です。
昔の日本人の食生活は意識しなくても ミネラルや食物繊維がしっかり含まれていました。でも食の欧米化 且つ インスタント食品の普及 が進みいつの間にか 塩分のとり過ぎと ミネラルや食物繊維の不足となっているのです。そうと分かればしっかりと ミネラルや食物繊維をとるようにしましょう。
ところで高血圧予防 は塩分をとり過ぎないだけでは予防しきれない事が分かってきました。
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