物忘れが気になりだしたら認知症予防を心がけましょう。
認知症が40歳代の男性をいきなり襲う。仕事ができる広告会社の営業部長、妻子持ちだが家庭を顧みる余裕がないほど忙しく働いている最中の出来事だった。
- 大事なミーティングを忘れてすっぽかしたり、
- 部下の顔が思い出せなくなる、
- 物忘れがひどくなると同時に、めまい、幻覚といった不可解な体調不良が襲う。
- 仕事で外出して道に迷う
男は病院で若年性アルツハイマー病と診断される。現代医学では完治する方法がないと言う。そもそも人は何故?認知症になるのかその原因が不明だ。進行を抑える治療を受けるものの今まで通り会社で働いて家族を養う訳には行かなくなる。恐ろしいのは記憶も認知力も一度に失う訳ではないので
「壊れていく自分」、
「家族に負担や迷惑をかける自分」
そんな自分と向き合まなければならない。焦り、恐怖、絶望に苛まれる。幸いにも愛する妻が支えてくれる。病気なのだから無理する事はない。本人も自分のしたことを忘れてしまわない様にメモするなど努力する。このまま平穏に生きて行けたらと誰もが思う。
しかし現実は残酷だ。アルツハイマー型認知症は進行する。
衝撃の現実が妻を打ちのめす。
明日の記憶 (あしたの記憶)という映画をご存知でしょうか。荻原浩の小説で2006年に渡辺謙と樋口可南子が出演した映画です。頭がボケる、認知症は65歳以上の高齢者だけではなく働き盛りの現役世代でも発症するという現実をモチーフに描かれたストーリーでした。知らないうちに自分の脳内で進行していた認知症、完治は望めないと現実に絶望し、錯乱し自暴自棄になりながらも夫婦で乗り越えていくというこのお話、とてもよくできた名作でしたし渡辺謙と樋口可南子の演技も真に迫る名演でした。認知症にかかっている人や支えている人達にとっては一つの希望ではあったと思います。
認知症を患わない方法
高齢者でもないのに
高齢者とは65歳以上を言うのだそうですが、未だ全然そんな歳ではないのにこんな体験をした覚えはありませんか
- 人の名前が思い出せない。
- 鍵がない!
- 財布をどこにしまったか分からない?
- 電車の切符が無い、どこにしまった?
- ATMから出金してもお金を置き忘れてしまう。
- スーパーで買い物した物を置き忘れてしまう。
高齢者で認知症と診断されている人は国の推計では、2015年の患者数は525万人で高齢者6人に1人の割合なのだそうです。でも65歳未満の高齢者でもない人でも認知症が進むことがあり若年性認知症と呼ばれています。
認知症の原因と割合はこうです。
- アルツハイマー型認知症:68%
- 脳血管性認知症:20%
- レビー小体型認知症:4%
- その他 前頭側頭型など:1%。
簡単に言うと認知症の原因の約8割は 脳血管性認知症 と アルツハイマー型認知症 ですね。最新の医科学分野での研究でも認知症の治療薬を完成させる事はまだまだ先の事になりそうなのだそううです。
でも最近認知症を予防する有力な方法が見えてきました。 いずれも私達自身が自分の生活習慣を見直す事で予防できる事です。
1.脳血管性認知症 (脳卒中 脳梗塞や脳出血)
脳の中の血管がボロボロに劣化して 詰まったり破れたりし 神経細胞に酸素や栄養の供給が遮断されてしまう!
最も、気を付けたいのは高血圧 や 血圧サージ(突発性の血圧急上昇)です。高血圧治療と言えば 「減塩」や「降圧剤」治療ですが そのような方法を取らずとも
又、メタボや運動不足、不規則で偏った食生活を慢性的に続けることで コレステロールが血管を詰まらせるという事があります。
2.アルツハイマー型認知症
脳のゴミアミロイドβが溜まって神経細胞を圧迫、死滅。認知症の中でも脳の細胞が死滅していき脳が委縮していくアルツハイマー型認知症にかかった場合、完治する治療方法は今でもないのだそうです。
でも最近こんな事で
>> 脳のゴミアミロイドβが溜まらないように洗い流せる事が分かってきました。
認知症記事一覧
5人に1人が認知症?できれば認知症になどなりたくありませんよね。厚生労働省の発表によると認知症は増加傾向にあり2025年65歳以上の認知症患者者数は700万人を超え、5人に一人の割合になるそうです。認知症の中でも68%もの割合を占めるのがアルツハイマー型認知症。脳の中の神経細胞が次々と死滅する事で脳の萎縮が起きます。脳の萎縮を促していたのが老人斑 主にアミロイドβと言う物質です。アルツハイマー型...