今はストレスに直面していないのにストレスに苦しめられる訳
鬱病(うつ病)の症状を訴え、病院で診断書を貰い仕事を休む現代人が増えているのは絶え間ない立て続けのストレスに曝されているからです。
- 長時間労働、
- 睡眠不足、
- 嫌のことや緊張の連続
- パソコンやスマホ(特にメール)のやりすぎ
その結果
- ストレスホルモン(例えば コルチゾール etc)が慢性的に過剰な状態
- ストレスホルモン(例えば コルチゾール etc)により脳の記憶を司る海馬の神経細胞が委縮
- 海馬の委縮は心的外傷後ストレス障害(PTSD) や うつ病 の発症 と深い関係が指摘されています。
>> というシナリオで鬱病(うつ病)を発生させます。詳しくはこちら
鬱病(うつ病)の症状を訴える人が病院に行くと医者さんから「休養を取って休みなさい。」と言われる事が多いでしょう。ところが人間は休養を取って休んでいる時でさえ強いストレスに苛まれることがあるのです。
寝ていて休んでいてもストレスに曝される訳
悪夢や怖い夢、嫌な夢をみて起きたら汗びっしょりと言う経験はありませんか?
過ぎた事をくよくよ、先の事をビクビク
ストレスには次の2パターンがあります。
- 今、現実にストレスを受けるような出来事が起きているケース
- ストレスを受けるような事は何も起きていないのにストレスに曝されるケース
ストレスを受けるような事は何も起きていないのにストレスに曝されるような事がなぜ起きるのでしょう。私達の脳は思い出そうと意識していなくても勝手に過去の記憶が蘇ります。特にストレスを感じるような嫌な記憶、辛い記憶は勝手に蘇って、私達を苦しめます。
私達の脳は先の事を予測したり、想像したりします。これは地球上の生き物の中でも人間ができる特徴なのだそうですけれど。鬱病(うつ病)の代表的な症状として前向きに物事を捉える事ができず、何でも悲観的に考えてしまうと言うのがあります。人は現実に起きていない事でもストレスに曝されるのですね。
実際、病院で鬱病(うつ病)と診断されて会社を休む事ができても「会社の同僚や上司に迷惑をかけるのではないか」とか「ダメな奴、負け組と見なされるのではないか」とクヨクヨしたり、「親や家族の期待を裏切り、がっかりさせるのではないか」、「収入が減って家族を養う事ができず、失望されるのではないか」とビクビクするケースを見かけます。これでは心が休まるはずがありません。
2016年6月18日と19日放送の,NHKスペシャル キラーストレス
でも紹介されていましたがもうとっくに過ぎた事をいつまでもクヨクヨしたり、現実には起きていない先の事にびくびくする心の迷走状態はマインドワンダリングと呼ばれています。人の脳の働き、記憶の再生や想像は自分で意識しないでも勝手に行われるのだという事を意識しましょう。以前は心配性とか臆病者と言った言葉で済ましてしまっているのですが、無意識下で起きる脳の働きってそんな簡単な割り切りで済ませられるものではないですよね。
休んでいるのにストレスで苦しめられる。無意識に嫌な事、辛い事を思い出したり、何事にも前向きになれなくて「失敗したらどうしよう。」とか、「どうせやっても上手く行かない。」など悲観的な事ばかり考えるような状態から抜け出すにはどうすれば良いのでしょう。
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